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紀伊大島の樫野崎灯台、トルコ軍艦慰霊碑、海金剛など

前回串本で無量寺に行って萬口の鰹茶漬けに感激したことを書いたが、串本の旅行の当初の目的はそこからくしもと大橋を渡って紀伊大島に行き、樫野崎灯台、トルコ軍艦慰霊碑、トルコ記念館、海金剛を見ることがメインだった。

樫野崎灯台wibY01

実はこの場所をずっと前から見たいと思ってきたのだが、その理由は10年前にインターネットで次の文章を読んで感激してしまったからである。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog102.html

親善訪日施設としての役目を終えて、トルコの軍艦エルトゥールル号は帰国の途に就くのだが、1890年9月16日に紀伊大島の樫野崎で台風による強風にあおられ岩礁に激突して沈没し、587名が死亡または行方不明となる大惨事となった。

串本・太地・勝浦・熊野旅行 025

ここが有名な海金剛とよばれるところ。島の右端にみえるのが樫野崎灯台である。エルトゥールル号遭難場所はこの近くだが、遭難当時樫野崎灯台下に流れ着いた生存者は、この高さ60メートル近い断崖絶壁を這い登って灯台守に遭難を知らせたそうだ。
通報をうけた樫野の住民たちは、総出で救助と生存者の介抱にあたり、非常用のニワトリを供するなど生存者の健康回復に努め、69名が日本海軍の戦艦によって1891年1月2日に晴れて母国に帰ることができたのだが、詳しくは是非紹介したサイトの記事を読んで頂きたい。この文章を読めば、何故トルコが今なお親日国家であり、何故イランイラク戦争の時になぜ孤立した日本人のために救援機を出してくれたのかを理解することができる。

串本・太地・勝浦・熊野旅行 019

ここが遭難慰霊碑。今でも5年おきに串本町とトルコ大使館共催で慰霊祭が行われている。下はトルコ記念館だ。

トルコ記念館

この遭難事件の事はトルコの教科書にも永年記述されてきたらしいが、日本人はいいことも悪いことも忘れることが少し早すぎるのではないだろうか。昔の日本人の素晴らしい話を末長く記憶に留めておく努力が少しくらいは必要だと思う。
この日は、串本海中公園を見てから太地に向かい夕食は旅館のクジラ料理で大満足。翌日の昼食はマグロ料理を食べて帰ったことは言うまでもない。

ちなみに、私が泊まった宿はここです。






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Comment
No title
こんばんは。先日名無しで本能寺記事にコメント致しまして申し訳ございません。

ここ、絶対にもっと広めなくてはいけないですよね。今でも忘れずにいてくださるトルコの方々に失礼です。
先日訪問した敦賀港でも、ようやくたどり着いたポーランド孤児やユダヤの人々にも地元の方々があたたかい心で接していました。そのとき、ここを思い出しました。どうしてもっと日本人らしい心を持てないのかな。

私は樫野釣公園センターレストランで、伊勢海老まるごと天丼を食べました。迫力満点でしたー。また行かなくちゃいけません。
Re: No title
つねまるさん、懐かしい記事にコメントを頂きありがとうございます。

この頃の記事は、まだ自分のブログを日本史中心に書くことに迷いがあった時期でした。
自分の考え方が読者の皆様から支持されているかもわからなかったので、文章もかなり控えめな書き方になっています。

トルコが何故親日なのかを調べていくと、必ずエルトゥールル号事件のことを知ることになります。トルコの教科書に書かれていることを、日本人のほとんどが知らないようなことでは、トルコの方に失礼ですね。
和歌山で伊勢エビを食べたことがないので、私もまた行きたくなりました。
遭難1890
こんばんは。いつもお世話になっております。
しばやん様も映画をご覧になったとのこと。私も何度か涙が出てきてしまい困りました。
トルコ記念館、今年リニューアルされまして。とても良かったです。
昨年無理して台風前日にこの辺りを訪れ、海金剛で飛ばされるかと。台風の時の海は盛り上がって押し寄せてくるのですもの。海を見ながらエルトゥールル号遭難時の恐怖を少しばかり体感しました。
昨今のトルコの情勢を思うと胸が痛みます。
日本を好きでいてくれる国のこと、もっと知ってもらいたいですね。
Re: 遭難1890
つねまるさん、いつもコメント頂きありがとうございます。

私も先日観賞してきましたが、何度も涙があふれて困りました。
大島の人々が遭難者を命懸けで救い、仕事よりも人助けを優先した史実はもっと多くの人に知ってもらいたいです。この場所で、その4年前にノルマントン号事件がおこり、多くの日本人が白人の犠牲にされた事件があったにもかかわらず、島の人々は外国人を救おうとしたのです。

私も数年前にこの場所を訪れましたが、海金剛や樫野崎灯台あたりはすごい断崖絶壁で、普段でもすごい波が岩にぶつかって砕けていました。

トルコ記念館がリニューアルされたことを初めて知りました。また行きたいところが増えてしまいました。


串本
はじめまして。
伊藤博文の暗殺事件についての記事を最初に拝見して以来、こちらのブログの記事を興味深く読ませて頂いております。
過去記事を遡って、こちらの串本の記事を見つけて驚きました。私は現在、串本に住んでおり、たまたまお邪魔した日本史ブログ様の記事に串本のことが載っているとは予想外でした。
現串本町長がかなりのやり手の方なのですが、その町長が大学の同輩である「海難1890」の監督に働きかけて映画の制作が決まり、今ではエルトゥールル号の名前もかなり広まったのではないかと思っております。町民としては嬉しい限りです。
今は串本町民ですが、元々は山口県出身でして、明治維新前後のことについては特に興味を抱いております。(新政府側の功罪、旧幕府の実態など。人物としては、大久保利通、伊藤博文に興味があります。)特に廃仏毀釈に関しては、通史においてはよく分からない記述が多いため、こちらの詳しい記述を少しずつ読ませて頂きたいと思います。
(私が廃仏毀釈について初めに疑問に思ったのは、廃仏毀釈を命じた政府側の人間である伊藤博文が、死の直前までいつも肌身はなさず御守りとして小さな念持仏を所持していたという、非常に些細で素人丸出しな疑問なのですが、そこが気になりまして調べてみたいと思っております。)

またこちらのブログでいろいろ勉強させて頂きます。
Re: 串本
ひがしさん、はじめまして。嬉しいコメントをいただき、とても励みになります。

私がエルトゥールル号遭難事件の事を知ったのは17年ほど前のことで、ネットでたまたま見つけた次の文章に感動してしまいました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog102.html
もちろん「海難1890」も観賞しました。いい映画でしたね。何度も涙が出てきました。

ブログを始めた友人に刺激されて、私もブログを始めて串本を旅行した話題を3回に分けて書きましたが、その頃は日本史のジャンルに特化する覚悟が無く、日記のようなつもりで書いていたのでを突込みの浅いものになっていますね。
私のブログで使わせていただいている「虎」の絵は、串本にある無量寺の襖絵の一部です。長沢芦雪が描いたものですが、この絵の前でしばらく釘付けになったことをよく覚えています。串本は食事もおいしくて、いいところですね。

幕末から明治にかけては私も興味がありますので、これからも時々話題にしようと思っています。今書いているのは奈良十津川の旅行記事ですが、次回は十津川郷の廃仏毀釈のことに言及する予定です。(十津川では郷内51カ寺すべてが廃寺となっています。)

伊藤博文が小さな念持仏を持っていた話は知りませんでした。面白い情報をありがとうございます。

これからも時々覗いてみてください。

No title
ご返信ありがとうございます。
ネットで少々調べてみたのですが、明治期に亡くなった政府の要人は霊園や神社などに墓があり(大久保利通、木戸孝允、伊藤博文など)、大正期以降に亡くなった要人は寺に葬られているように思いました(山縣有朋、田中光顕、井上馨など)。ごくごく一部を調べただけですので正確なことは言えませんが、やはり廃仏毀釈のために、明治期は寺に葬られることがなかったのですかね。しかも、木戸孝允は幕末に亡くなった同志とともに京都の霊山護国寺に葬られているとのことで、尊王思想と復古思想の結びつきを感じさせます。
江戸期までであれば、為政者が菩提寺を建てるというのは当たり前のように聞きますが、こうして気付いてみると、明治期には偉人を神社に祀るということはあっても(江戸後期から明治初期にかけて藩主を神社に祀るというのが流行ったそうですが、その流れのように思われます)寺を建てて偉人を弔うということは聞きませんね。
今では廃仏毀釈があった時代のことを、感覚的に感じ取ることがなかなか難しいのですが、こうしてみるといたるところにその名残があり、興味深いです。
その中で、伊藤博文が念持仏をお守りにしていたというのが、ますます不思議に思えてきます。(ちなみにこの念持仏は、山口県光市にある伊藤博文記念館に実物が展示されています。私が最も面白いと思ったのが、伊藤が、韓国世子の李垠や伊藤夫人、その他お付きの人々と一緒に、大磯の海岸で他愛無く遊び戯れている当時の映像でした。)
Re: No title
ひがしさん、コメントありがとうございます。
なかなか面白いところに気が付かれましたね。

わが国の仏教文化が再評価されだしたのは明治30年の古社寺保存法の公布の頃ですので、寺院に墓を造ろうにも造れない事情があったのかもしれませんね。

東大寺の大仏殿は明治の初めには、地震でもあれば崩れてしまいそうな建物が歪んだ状態の写真が残されていますが、改修工事の上棟式が行なわれたのは明治44年で、工事が完了して落慶法要が行われたのは大正4年でした。
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-84.html
荒廃した清水寺が復興したのも大正時代以降のことのようです。
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-167.html


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若いころはあまり歴史に興味を覚えなかったのですが、50歳のころに勝者が叙述する歴史が必ずしも真実ではないことに気が付き、調べているうちに日本史全般に興味が広がっていきました。

平成21年にBLOGariというブログサービスでブログを始めましたが、容量に限界がありバックアップもとれないので、しばらく新しい記事を掲載しながら、過去の主要な記事を当初の作成日にあわせて、4か月ほどかけてこちらのブログに手作業で移し替え、平成26年の1月に正式にこのブログに一本化しました。
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